屋根裏(隔離生活)通信

ロックダウンの解除間もない、寝ぼけまなこのフランス・パリから。

これからの日常

今日もまた、嫌味なくらいに空は晴れ渡っている。

ある老画家の脱出劇 (終)

大統領がマスクもせずに病院を訪ねたという事実が李さんにとっていかに大きな衝撃だったか、ぼくにはいまだに推し量りかねる。

ある老画家の脱出劇 (四)

ぼくだって、李さんのことを始終笑ってばかりいたわけではない。

ある老画家の脱出劇 (三)

バーゼル行きを取りやめたことで、李さんは心の落ち着きを取り戻したようだった。

ある老画家の脱出劇 (二)

フランス語が話せないわりに、李さんは近所の市場で顔が知られている。

ある老画家の脱出劇 (一)

暇にまかせて昼寝をしていたら、携帯電話の着信音で起こされた。

沈黙の春、その陰影

燦燦と注ぐ日の光が悩ましいものになるなんて、パリ市民の誰が予想しただろう。

どうしてそれらをそんなに買うか

前回触れた買い占めの問題はぼくの頭の中で多少あとを引いた。

市民よ家に籠れ (下)

やはり世界はきれいにひっくり返ってしまったらしい。

市民よ家に籠れ (中)

考えてみればこれはいくぶん奇妙な書類だ。

市民よ家に籠れ (上)

「我々は、戦争中、なのです」

ウイルスと花 (下)

店頭にはオレンジ色のラナンキュラスの小さな鉢が並べられていて、

ウイルスと花 (上)

「もうすぐ閉店しますから、お引き取りの準備を!」