屋根裏(隔離生活)通信

ロックダウンの解除間もない、寝ぼけまなこのフランス・パリから。

激しい雨が降る

きのうの夜、パリを嵐が通り過ぎた。雷をともなう激しいもので、ニュースの伝えるところでは3週間ぶんの降水量にあたる雨が数時間のうちに降ったという。郊外のいくつかの地域では家屋のなかに至るほどの浸水が起きた。 屋根を乱打する大粒の雨音をぼくはベ…

隔離生活のエピローグ

自宅療養期間を終えて2週間ぶりに外出をしたら、世間の空気がすっかり変わっていたという話を前回の日記で書いた。 この現象はパリに限ったものではなく、ちょうど河川敷のつくしのように4月初めの週末から全国で一斉に顔を覗かせたものらしい。メディアは…

クリストフ君の災難

「コロナ疲れ」という言葉を知って、ぼくは過去1か月間ここに書いてきた文章の内容を反省してしまった。たしかに昨今はテレビをつけてもインターネットを覗いてもコロナウイルスの話題で持ちきりで、心の休まる隙もない。そのうえでぼくがなおもこの風潮に…

2週間後へのタイムスリップ (下)

その牧歌的な光景を前にすっかり拍子抜けしていると、男が声を掛けてきた。「カモっちゅうのは、豆は食べないもんですかねえ」「いやあどうでしょう、ふだんは水草なんかを食べてるはずですが」答える声が変にうわずってしまったのは、質問の突拍子の無さの…

2週間後へのタイムスリップ (上)

完全隔離生活のさなか、これはどうもカフカの小説『変身』みたいだなと思うことがあった。 ある朝とつぜん巨大な虫の姿で目覚めてしまった青年グレゴールは、家族によって寝室にかくまわれ、壁や天井を這い回るだけの無為な生活を送ることになる。家族ははじ…

花のいのち

せめて記事の一件くらいは、ぼくのラナンキュラスのために捧げるべきではないかと思う。屋根裏部屋の天窓の下でぼくが育てていた小さな鉢植えの花のことだ。

みずからを遠く隔離せよ

呼吸苦は発生から二晩のちには嘘のように消え去ってしまった。

Covid-19 自宅療養ガイド【フランス公衆衛生機関より】

日本の新型コロナウイルスに関する報道によれば、医療施設の病床や人手の不足にともない、これから多くの方が自宅療養を余儀なくされるようです。何かの役に立てばと思い、フランスの国立公衆衛生機関が公開した自宅療養者向けの生活マニュアルを翻訳してみ…

あらたな息吹

あとの祭りと重々知りながら、ぼくは手を洗いに洗面台に立った。

姿の見えないいやな客

散歩に出た日から微熱が続いていた。

半径1km春めぐり (下)

ぼくは正攻法をとることにした。

半径1km春めぐり (上)

朝7時。目覚めは良好。天窓の外は新鮮な日の光に満ちている。

【お知らせ】と【おねがい】

SNSを通じて世界中を駆け巡り、新型コロナウイルスとの戦いのシンボルとなっている『STAY AT HOME』のポスター。

やがて愉しきコンフィヌマン

コンフィヌマン。こいつはべつに新手のスーパーヒーローではない。

東京都知事による外出自粛要請会見を見て【緊急】

動画は3月19日に放送されたフランスの民放ラジオ局の討論番組です。『コロナウイルス:これは政府の失態か?』というテーマに対し、電話でインタヴューを受けた看護師の証言がとても胸に迫るものだったので、取り急ぎ要点を翻訳してみました。今週末の予…